- 外世界編
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(――それでもオレが悪いのなぁ……)
「青と白のストライプ」
「アダルトなホワイト」
「憶えてない。忘れた」
(――そんなにオレが悪いのかぁ……)
「……いいよ。踏めるものなら踏んで」
(――さすがのオレでも、それは無理)「どうして、ふたりだけなんですか?」
「お姉さん、事務室に居ましたよね?」
「ふたりがここで待たされた理由は?」(――さ、35円でどうしようって……)
(――が、こんなときこそ焦らず……)
(――せ、せっかくの歓送迎会なのに)「んじゃ、どうせだから一緒に行こう!」
「ついでだから、買ってきてやろうか?」「焼きそばパンってことで」
「……ハムカツでいいか?」
「玉子カプセルをください」「今日は、お邪魔してもいいのか?」
「それじゃ、コレをもらって帰るよ」「……もちろんであります!」
「ま、まだ、これからです!」「全く持ってしない」
「……かもしれない」(――もしかしなくても、神様のお恵み?)
「……3000円だったら」
「……2000円までなら」
「……1000円かなぁ?」
(――タイミング的に、彼の財布だよな?)「充分な額だよ」
「……1000円か」
- 内世界編(梗香&十丸)
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「それだったら、チャイナタウン!」
「内世界調査局の資料館へ行きたい」
「…………どこか、お勧めはある?」「ひとりで行ってくる」
「ふたりで行こうか?」「……紀野。聴いてほしいことがあるんだ」
「……いいや、何でもないよ。また今度で」「……お祝い?」
「……餞別か?」
「……試食会?」「……お願いします」
「じゃあ、いいです」「ここのエリアかな?」
「菊下さんのお店だね」
「通りの何処か……に」
- 内世界編(琴良&龍護)
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「すみません。お願いします」
「いいえ。自分で解決します」「……和食です」
「……洋食です」
「……中華です」(――もしや琴良さんも、もう出かける時間か?)
(――こんな朝早くからだと、部活か何かかな?)(――琴良さんの勘違い、かな?)
「実は、おひつの中のお米は……」(――ここは、驚いてあげた方がいいのか?)
(――自分は、それほど演技力もないし……)「……見失うわけにはいかないな」
(――あの男性は、何者なんだ?)(――出てくる局員に尋ねるか)
(――他の出入り口を調べるか)
(――もう少し、待ってみるか)「……たぶん、そうだと」
「……自分には、何とも」
- 内世界編(さくら&八代)
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(――何年経っても変わりゃしない)
(――偶然にしちゃ出来過ぎだろう)「いい話だ。……断るよ」
「少し考えさせてほしい」
「前向きに検討はするさ」(――この時間のチャイナタウン?)
(――奈々浜公園なら人も多いか?)
(――パサージュ神学校はどうだ?)「……それはないな」
(――あり得る話か)「……さくらくんから、僕に頼んでほしいと?」
「さくらくんの友達として……のお願いかな?」
- 真世界編
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「あ、あるわよ」
「……ないわよ」